話題のダイエットをとりあえず試してみるが・・・長続きせず挫折してしまう。
今日は大盛りを止めておこう!と思い立ってみるが、ストレスから食欲に負けてついついドカ食いしてしまう。
瞬発力や集中力を活かしてダイエットに目を向けてみたものの、長く続けることや習慣にする、となると別の難しさがありますね。
今回は「ダイエット」について、その向き合い方を改めて見直してみましょう。
続けて気持ちいい「ダイエット」の進め方
短期集中型ダイエットで気をつけたいこと
鶏むね肉とブロッコリー、サラダと豆腐、いつもそれだけ・・・というような、一時的に集中したストイックな食事制限を楽しんで実践できる人はそこまで多くないかと思います。
そして集中力が切れた後のリバウンドも、実は大きな心配の種・・・。
体にとって必要な栄養が不足している期間が長くなると、体が危機感を覚えて「ちゃんと食べなさい!」というシグナルを発し、より高カロリーなものを食べさせようと、それまでの反動から食欲が大爆発、といったことも引き起こしてしまいかねないのです!
体重が減ったり、また増えたり、それを繰り返してしまうと、結果的に筋肉が減り、体脂肪や内臓脂肪が増加。それではむしろ健康状態の悪化につながってしまいます。
まずは「自分に合った方法」をちゃんと選択できているか、考えてみてはいかがでしょう?
続けるための選択基準、それは結局自分の中に!
ダイエットは強制力がある方がいいという人もいますが、最終的には自分の選択基準を持ちセルフコントロールできる人が強いと言えます。
もちろん、最初から「自分に合った方法」を知っている人はそんなに多くはいません。
いろいろ試して、ちょっとずつ前に進んでいければよいのです。
ここでは無理なくダイエットに取り組んでいくためのいくつかのポイントをご紹介します!
1.目的意識こそ強み!
「ダイエットしなければ」と漠然と捉えず、より具体的に「健康でスリムな体を維持したい」、「アクティブに趣味を楽しみたい」というような自身の生活に視点をおいた目的をはっきり持てると、そのための取り組みや、毎日の行動も考えやすくなります。例えば、昼食を選ぶ時も「昨日は揚げ物食べちゃったから、今日は魚定食にしようかな」という意識が芽生えやすくなるのです!
2.まずやりたいか、そしてできそうか、・・・自分の気持ちに耳を傾ける
頭ではやせるとわかっていても「やりたくない」「苦痛だ」と感じることは続けられませんよね。
まずは「やりたいか」「やりたくないか」、そして「できそうか」「できなさそうか」の2つの視点で取り組みを考えてみましょう。
「できないこと」や「やりたくないこと」を選んで、たとえ効果が高いものでも継続できなければ自己肯定感は下がるばかりです。
できそうなことから実践し、小さな達成感を積み重ねることで、自分にもできる!という自信が生まれ、「続けていこう」という原動力になるのです!
3.今日はどうかな?と考えながら楽しみましょう!
ダイエットの本質は毎日の体調や体重をみて、「今日は一駅分歩こうかな」と自分の身体と相談しながら、自分でやることを決めて実行できること。自分と向き合う「プロセス」が重要です。
そして「やらねばならぬという義務感」を捨てて、7割くらいやれていればまずまずだな、と楽観的に捉え直してみましょう。
好きこそものの上手なれという通り、好きなことはやめろと言われても続けられるもの。ダイエットと自分の興味のある分野や趣味と結びつけることも工夫のひとつです。
4.大事なのは「大きな情熱」ではなく「小さな行動」
1日にまとめてどれだけがんばれるかより、次の日も、その次の日も「今日もやるか」と継続できることが大切。
「よしやるぞ!」という大決断よりも、「まぁ、やってみるか」という気軽な気持ちで、まず始めてみてはいかがでしょう。
また、やってみたけど、うまく自分にはマッチしなかったということは誰にでもあること。
その時はその時で、また別の視点で考えてみれば大丈夫。
あれやこれやと七転び八起きを小さく繰り返しているうちに「自分にあった方法」を見つけ、それが自分にここちよい自然な習慣へと結びついていくのです。
まとめ
短期集中で体重を落としても、その後の生活でリバウンドしてしまっては体の負担が増すばかり。まずは自分の気持ちや身体と向き合って、自分に合ったやり方を毎日の生活にとり入れてみることこそ、本来のダイエットと言えます。
時には上手くいかないこともあるかもしれませんが、それ自体を楽しんで進めてみましょう!
【参考文献】
・時間最短化成果最大化の法則/木下勝寿/ダイヤモンド社
・行動最適化大全/樺沢紫苑/KADOKAWA
・GRITやり抜く力/アンジェラ・ダックワース著、神崎朗子訳/ダイヤモンド社
・大学病院肥満外来の教授が教える1日だけダイエット/木村穣/文響社