人との関わりなどで心がなんとなく「モヤモヤ」して気持ちが晴れない・・・、ということはありませんか?
頭から離れない、ついつい考えてしまう・・・。
その「モヤモヤ」の正体が何かも分からず、振り回されてしまうという人も意外と多いのではないでしょうか。
今回は、持て余してしまう「モヤモヤ」する気持ちとの上手な付き合い方についてまとめてみました。
「モヤモヤ」するときの対処
そもそも「モヤモヤ」する気持ちって何なのか。
「モヤモヤ」の意味を辞書で調べると、実体や原因などがはっきりしない様子、心にわだかまりがあってすっきりしない様子と書かれています。「心のノイズ」とも表現されることもあり、怒り、悲しみ、イライラとも違う、心につっかえるものがあるようなイメージです。
「モヤモヤ」の原因は人それぞれですが、
・自分の本音を抑え込んでいる時(抑圧した感情がある時)
・言葉にできない気持ちを抱えている時
・目に見えない不安を抱えている時
などの場面で「モヤモヤ」する気持ちは起きやすく、それが大きなストレスにもなります。
場合によって、そのストレスから体調を崩してしまう、ということもあるのです。
その「モヤモヤ」見逃さないで!
真面目な人、頑張り屋さん、決め事やルールに従順な人ほど、その「モヤモヤ」は起こりやすい傾向にあります。
普段からこんなことを繰り返してしまう「クセ」はありませんか?
「モヤモヤ」を感じた時こそ、自分自身を見直して、考え方のクセを治してしまうチャンス!
「自分は(本当は)どうしたいのだろう?」と、むしろ自分の本音と向き合ってみるきっかけとして捉えてみてはどうでしょうか。
「モヤモヤ」する気持ちとの上手な付き合い方
「モヤモヤ」する気持ちは生きていれば誰もが大なり小なり感じるものです。
人との関わりがある以上、むしろなくすことは不可能なこと。だからこそ、「モヤモヤ」をため込んで大きなストレスにつながる前に上手な付き合い方を知っておきましょう。
◎第三者の視点から状況を見てみると
「モヤモヤ」という不可思議なものを捉えるために、まず第三者の視点にたって起こったことを「観察」してみましょう。
嫌な気持ちになった自分、そのときの「感情」を後から客観的に思いおこしてみると、意外に自分のクセや思い込みに気が付くことができるかもしれません。そのとき起きた「事実」を冷静に観察してみる。直ぐには難しいかもしれませんが、そういう視点を少しずつ身につけられるとよいですね。
◎自分を受け入れる
自分自身の気持ちや感情を否定したりせず、「こう言われて嫌だったな」という自分の気持ちを素直に受け入れてみましょう。他人と比較し、自分の感情を無理やり抑え込んで相手の事情ばかりを無理に納得させようとすると、「モヤモヤ」が大きくなってしまいます。
◎「モヤモヤ」の裏にある本音を書きだす
頭の中をめぐっているもの、感情としてつっかえているものをすべて吐き出すつもりで紙に書き出してみましょう。丁寧に書く必要はなく、思いつくままに書きなぐってください。
こんな質問を自分に投げかけてみてください。自分だけの視点でみるより、相手になったような視点でみると意外な気づきがあるかもしれません。
◎あきらめ上手になる
「本音の書き出し」を実行してみたら、今度はそれを「どうにもならないこと」と「なんとかなること」に仕分けしてみましょう。
「どうにもならないこと」は「モヤモヤ」考えていても仕方がないので、きっぱりとあきらめる。
考えるなら「なんとかなること」に絞って意識を集中してみましょう。
◎「モヤモヤ」はそもそも当たり前にある
「モヤモヤ」を無理になくそうとするのではなく「誰にでもあることだし当たり前なこと」と割り切ってしまうのも考え方のひとつ。完璧主義な人や真面目な性格の人は「モヤモヤ」を解消するということ自体に奮起して、それがストレスになってしまう場合もあります。
相手に言われた言葉でモヤっとしたら、「人はそれぞれ価値観が違うのだから、そりゃ『モヤモヤ』することもあるか・・・」と一旦受け入れられるとよいですね。
まとめ
人はそれぞれ違う個性をもって生きています。その個性を否定しようとしたり、戦おうとしたり、比較しようとしたりするのではなく、それはそれとして、自分はどうだ?と考えられると、人との付き合い方も変わっていきそうですね。
【参考文献】
・ストレス軽減ノウハウ(厚生労働省HP)
https://kokoro.mhlw.go.jp/nowhow/
・自己肯定感の教科書/中嶋輝/SB Cretive
・できそうにない目標や理想をいきなり立てて、現状の自分とのギャップに苦しむ
・友人や同僚と自分を比較して落ち込む
・自分が悪くなくても「すみません」とすぐ謝る
・仕事を頼まれたらすでにキャパオーバーなのにNOと断れない