モヤモヤがすっきり!思考を整えるウォーキング実践術

運動・身体活動編

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運動・身体活動編

何気なく歩いているときにアイデアがひらめいた、モヤモヤしていたけど歩いていたら気持ちが前向きになった、という経験がある人も多いのではないでしょうか。
ウォーキングは、脳の活性化やストレス解消にもよい効果があると言われています。
今回は、知ったその日から歩きたくなる!気持ちや思考を整えるウォーキング術をご紹介します。

思考を整えるウォーキング実践術

なぜウォーキングは「思考整理」に役立つのか

◎運動で“自律神経”が整い、脳が落ち着く

歩く運動は、ストレスや緊張で乱れがちな自律神経をゆるやかに整えてくれます。
そして、ウォーキングで手足を動かすと、脳に酸素がより多く供給されるため、脳全体の働きがよくなります。
脳の血流量が増えると、脳細胞が新しいつながりをつくり、記憶力や判断力が向上することも、研究で明らかになっています。

◎リズム運動が「考えごとの整理」にぴったり

ウォーキングのような“一定のリズムを繰り返す動き”は、脳にとってはとても心地よい刺激です。
雑然とした机の上を少しずつ片づけていくように、頭の中も自然と整っていく感覚で物を考えやすくなります。
また、ウォーキングによって、脳内で幸せホルモンと呼ばれるセロトニンが分泌されると、気分が明るくなり、気持ちが前向きになるので、ストレス解消にも大変役立ちます。

◎外の景色や音が、思考を「外側」に向けてくれる

室内でじっとしていると、考えがグルグルと内側にこもりがちですが、外を歩いていると、風の音、木の葉の揺れ、空の色などに目がいきます。
自然の景色や音に意識が向くことで、心が落ち着いて、考えが自然と整理されやすくなります。

 

 

 

実践!思考整理に役立つウォーキング5つの工夫

ウォーキングが思考整理のよい機会になるように、さらに工夫してみましょう。

1.コースを変えて歩いてみる

近所のウォーキングコースや、通勤時のウォーキングでも、いつもと少しコースを変えてみると、新しい景色に出会えます。「こんなところに新しいお店ができた」「きれいな花が咲いている」など、目から飛び込む変化があれば、脳への刺激になりますね。

2.課題を用意して歩いてみる

考えることを明確にするために、あらかじめ課題を用意してから歩き始めるのもおすすめです。
机に向かって考えているときは浮かばなかった解決策が、歩いている途中でひらめいて、一気に問題解決へとつながる、なんてこともあるかもしれません。
メモ用紙を持ち歩いて、浮かんだアイデアなどをすぐに記録できる環境を整えておくと安心ですね。

3.朝のウォーキングをルーチンに

睡眠によって脳がリフレッシュされている朝は、物事を前向きに考えやすい時間帯とも言えます。
そこに軽い運動を組み合わせることで、血流がよくなり、脳の働きもさらに活発に。
歩きながら「今日は何を優先するか」「どんな気持ちで過ごしたいか」を考えると、自然と1日の流れが見えてきます。
「歩いて考える」を朝のルーチンにして、1日を自分らしくスタートしましょう。

4.その日のテーマを決めて歩いてみる

その日、そのときに思いついたテーマを追いながら歩いてみるのもよい刺激になります。
例えば、「建物に注目しながら」「街にある赤色の物に注目しながら」などのルールを決めて、意識して目を向けてみるのもよいですね。
目に飛び込む情報量が増え、新たな興味とともに脳の活性化につながります。

5.頭をリセットしてただ歩いてみる

頭を使いすぎて疲れたときは、何も考えずに、ただ歩いてみるのもよいでしょう。
スマホも持たず、イヤホンもつけずに、静かな時間を感じながら歩いてみましょう。
思いがけないアイデアがふと浮かぶかもしれません。

 

 

 

ウォーキングを無理なく実践するために

その1.水分補給は忘れずに

短い距離であってもウォーキング前後には必ずコップ一杯程度の水分補給を忘れずに。
20分以上歩くときは、こまめに水分がとれるように心がけましょう。

その2.歩きやすい靴、服装を

靴が合わないと、足の痛みや靴のことばかり気になり、気分転換どころか、逆にストレスになってしまいます。
体に合った服装や靴で実施しましょう。

その3.正しい姿勢を意識して

猫背でうつむいた姿勢で歩いていては、視界が悪く、目に入る景色も限られてしまいます。
背筋を伸ばして颯爽と歩くなど、姿勢を意識するだけでも気分が変わります。
また、しっかりと周りに注意を払いながら、事故やけがにも十分注意して歩くようにしましょう。

 

 

まとめ

ウォーキングは、気軽にできる運動であるだけでなく、思考の整理やストレス解消につながるちょっとしたきっかけにもなります。
日常のスキマ時間を使って、無理なく取り入れてみましょう。

【参照文献】
新潟大学 脳研究所
https://www.bri.niigata-u.ac.jp/research/column/001981.html
スポーツ庁 WEB広報マガジン
https://sports.go.jp/special/value-sports/plus-10-minutes-walking.html#an02

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