ダイエットを妨げる注意したい「マイルール」の落とし穴

生活習慣編

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生活習慣編

こんな時はこうするのが自分のやり方、そんな自己流の「マイルール」、皆さんもお持ちではないですか。
ところが、ダイエットの際にその「マイルール」が成果の妨げになってしまうかもしれません。
注意したい「マイルール」を詳しく紹介します。

注意したい「マイルール」

「なぜ痩せない?」ダイエットの落とし穴

食生活を意識したり、運動したり、前向きに取り組んでいるのに、なかなか結果につながらない。
そんな時はうまく進んでいない理由がどこかにあるはずです。
ここでは特に注意したいポイントを確認していきます。

◎食生活が偏っていませんか?

丼ものやジャンクフード、野菜が少ない食事ばかりだと、必要な栄養が足りず、うまくエネルギーを作れません。その結果、使いきれなかった糖質や脂質が脂肪としてどんどん体に溜まりやすくなってしまいます。

◎血糖値が上がりやすい食事をしていませんか?

早食いや炭水化物中心の食事は血糖値を急上昇させ、内臓脂肪がつきやすくなる原因になります。さらに、時間栄養学※の観点では、同じものを食べた場合でも、同じものを食べても、夕食(特に遅い時間)の方が血糖値は上がりやすいことがわかっています。
※「何を食べるか」だけでなく、「いつ食べるか」によって、体への影響が変わる、という考え方に基づいた栄養学です。

◎運動不足や筋肉不足では?

体を動かす機会が減ると、消費するエネルギーが減ったり、筋肉が落ちて基礎代謝(何もしていなくても使われるエネルギー)が下がったりと、より太りやすい体になってしまいます。

 

 

◎体が変わるタイミングかも?

自覚のあるなしにかかわらず、中年期以降は加齢による基礎代謝の低下や生活習慣の変化が重なり、中年太りを引き起こしやすくなります。

◎実は間食が多いのでは?

「あまり食べてないつもり」でも、気づけばちょこちょこつまんでいるのが間食です。
ナッツなどの体によいとされる食品でも、量が多ければカロリーや脂質の過剰摂取になってしまいます。

何か思い当たることがあれば、それが改善のチャンスです。
改めて、ご自身の生活を振り返ってみましょう。

 

要注意!やってしまいがちな注意したいマイルール12選!

それでは痩せない原因となる「マイルール」の代表的な例を紹介します。

1.食べてもすぐお腹が空くから、いくら食べても大丈夫

ご飯やパン、麺類などの糖質の多い食事だと、食後の血糖値が急激に上がり、その反動で急激に下がりやすくなります。そして、血糖値が下がりすぎた時にお腹が空いたように感じることがあるのです。ついついまた食べてしまうと食べ過ぎです!(直前の食事から5~6時間経過してから感じるのが本来の空腹と考えられています。)

2.ご飯は食べず、おかずの肉だけ食べている

ご飯を食べないと満足感が得られず、その分お肉の量を増やしてしまうと、かえって脂肪が蓄積して太ることもあります。

3.サラダしか食べない

栄養のバランスが取れず、筋肉が減って太りやすい体になってしまうのが心配です。基礎代謝が下がって「食べていないのに体重が落ちない」と感じているかもしれません。

4.食べ過ぎたらしばらく絶食する

絶食はエネルギーが入ってこない危険な状況なので、エネルギー不足を補うために、体は筋肉を分解して使います。筋肉が減ると代謝も下がり、太りやすく、疲れやすい体になります。また体のエネルギーが不足して、めまい、ふらつき、集中力低下、イライラなどが起こりやすくなります。その後には「食べなさい」という脳からの指令が強くなるのでリバウンドにも注意です。
絶食は一時的に体重が減っても、体のバランスを崩すリスクが大きいのです。

5.普段から好きなものは我慢している

我慢のし過ぎは大きなストレスを生み、何かの拍子に暴飲暴食のスイッチが入ってしまうこともあります。
ラーメンやスイーツなど、たまに自分へのご褒美として楽しむことも大切です。

6.朝食を抜いて調整している

朝食を食べた方が午前中の消費エネルギーが高くなることがわかっています。1日のうちで食べる量を調整するなら夕食がベターです。

 

 

7.ご飯の量を気にしているので、間食には何を食べても大丈夫

ご飯(炭水化物)の量を控えていても、間食で糖質や脂肪の多い高カロリーな食品(甘いお菓子やジュース、スナック菓子など)を量や頻度を気にせず食べてしまうと、血糖値の乱れや栄養の偏りを招き、結果的に太りやすくなります。

8.食事は甘いパンで済ます

あんぱん、ジャムパン、クリームパン、メロンパン等の甘いパンは甘い「お菓子」と同じで、糖質と脂肪の多い太りやすい食べものです。栄養のバランスが悪く、食事の代わりにはなりません。

9.野菜は野菜ジュースで補給

野菜ジュースはヘルシーに見えて糖分が多く、実は太りやすい飲みものです。野菜の代わりにはなりません。

10.肉を食べているから魚は食べなくても大丈夫

魚は低カロリーで良質なたんぱく質を含む優秀な食材です。青魚に多く含まれるDHAやEPAは脂肪燃焼を助ける働きがあり、むしろ積極的に食べることをおすすめします。

 

 

11.食事に気をつけているから運動しなくても大丈夫

運動不足で筋肉が減ると、基礎代謝が低下し(燃焼しにくい体になり)、ダイエットを妨げてしまいます。
食事と運動はセットでバランス良く、が基本です。

12.周りもみんな結構食べているから大丈夫

周りと比べることが、実は痩せない原因になっているかもしれません。人それぞれ基礎代謝や適切な運動量などは異なります。周りを基準にせず、「自分の消費エネルギー」に目を向けましょう。

 

まとめ

痩せたい、と思いながらもマイルールによって望む結果が遠ざかっていることはありませんか。せっかくのダイエットが実を結ぶよう、まずは自分自身の日常を振り返ってみましょう。

【参考文献】
時間栄養学入門/柴田重信/講談社

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