お相撲さんより重い!?ひざへの負担

運動・身体活動編

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運動・身体活動編
太っていると生活習慣病等になるリスクが高いというのは知っているけど…
実は、肥満だとひざにかかる負担も多く、将来的に歩行が困難になる可能性もあるってご存知でしたか!?
◆肥満とひざの関係
人は歩くときに、体重の約3倍、階段を昇り降りする際は約7~8倍の負荷がひざにかかっていると言われています。
肥満でないにしろ、例えば体重70㎏の人の場合、歩くだけでひざに210㎏もの負担が…
210㎏というとお相撲さんより重いくらいの重さなので、歩く一歩一歩にお相撲さん以上の負担がかかっているということですね(^_^;)
そして、体重が1㎏増えたらひざへの負担は3㎏増えることになります。
体重が重くなればなるほど、ひざへの負担が大きくなるので体重をコントロールすることは重要ですね(^_^;)
加えて肥満の人は、変形性膝関節症(へんけいせいしつかんせつしょう、へんけいせいひざかんせつしょう ※後程説明します)になる確率が男性は3.9倍、女性は4.2倍になると言われています。
BMIが25以上の人は、膝のためにも少しずつでも適正体重に近づけるよう、この機会に日々の生活を見直してみてもいいですね。
ちなみにBMIとは、肥満度を表す体格指数のことで「体重(kg)/身長(m)の2乗」で計算でき、25以上が肥満とされます。
身長170cmで70kgの人のBMIは、【24.2】となるので、ひとつの目安にしてみて下さいね。
それでは…
早速変形性膝関節症について詳しくチェックしてみましょう。
肥満ではなくてもご家族にひざの痛みを感じている方がいれば、是非ご家族の方にご紹介ください♪
◆変形性膝関節症とは?
主な症状としては、ひざの痛みと水がたまることです。
初期症状は、立ち上がりや歩き始めなど何か動作をする際の痛みがあります。
症状がすすむと、正座や階段の昇降が困難になり、さらに悪化すると安静にしていても痛みがとれず、膝が変形し、まっすぐ膝が伸びずに歩行が困難となります。
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男性:女性=1:4の割合で発症しており、女性の方が多い傾向があります。
変形性膝関節症になる原因の1つに加齢とともに関節の軟骨が摩耗し変形することが考えられます。
変形することで痛みを感じるようになりますが、ひざ周辺の筋肉がしっかりとしていると、関節にかかる負担が軽減します。
つまり、筋肉がついていると痛みが少なくなるので、変形性膝関節症の人もそうでない人も筋肉をつけてひざの補強を心がけてください!
それでは早速!!
◆今からはじめよう!!予防には筋トレ♪
ひざへの負担を軽減するために、日常的に行いたい筋トレをご紹介します。
前述のとおり、ひざ周辺の筋肉、特に太ももの前の筋肉を鍛えることを意識して下さいね。
筋トレ実施のポイント
・動作はゆっくり
・息を吐きながら
・鍛えている筋肉を意識して
ポイントを踏まえて早速トライ!!
◎椅子に座って行う筋トレ
・椅子に深く座り、片足だけゆっくり5秒かけて持ち上げて伸ばす
・床と水平になるまで持ち上げて、膝を伸ばしきったら5秒キープ
・逆の足も行います
・目安は10回~20回、1日2回程度です
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◎仰向けで行う筋トレ
・仰向けに寝た状態で片膝だけ直角に立てる
・伸ばした方の足を床から約10センチ上げ、5秒キープ
※床から少し浮かせる程度でOK!!(高く上げすぎると効きにくいです)
・ゆっくり床におろし、2~3秒休憩
・目安は片足10~20回を1日2回
椅子に座って行う筋トレはテレビを観ながらでも出来そうですね。
少しでも筋トレをして、今から膝の負担を減らすようにしましょう♪
※治療中の方で、主治医から指示が出ている場合はそれに従ってください。
参考)日本整形外科学会
 

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