トマトと言えば、「トマトが赤くなると医者が青くなる」「1日1個のトマトが医者を遠ざける」「トマトのある家に胃病なし」などのことわざがあるように、昔から世界各国で健康効果がうたわれていますね。
また、大玉トマトからミディトマト(中玉)、ミニトマトまで大きさも品種もいろいろ。
生で食べてもおいしく、トマトソースや煮込み料理など食べ方のバリエーションも豊富です!
今回は、トマトが持つ優れたパワーの秘密、効果的な食べ方や選び方のポイントまで、まるごとぎっしりトマト情報をお伝えいたします!
イイところ満載!トマトの魅力
トマトの「赤」と言えば「リコピン」
トマトと言えば、まず思い浮かぶのはその真っ赤な色。
赤い色素はリコピンと呼ばれ、生活習慣病の予防やアンチエイジングに効果があると期待されています。
また、リコピンには、活性酸素※から身を守る強い“抗酸化作用”があり、その抗酸化力は、β-カロテン(人参など緑黄色野菜に多い)の2倍、ビタミンE(アーモンドなど種実類に多い)の100倍にもあたります。
※活性酸素とは攻撃性の強い酸素のことで、体内に増えると細胞や血管が傷つき、生活習慣病やがんの原因の一つになることが分かっています。
トマトのリコピンパワーを効率よくとり入れるために
リコピンを上手にとり入れるために、注目したいポイントを2つご紹介いたします。
その1:あたたかいトマト料理
リコピンは熱に強いので、加熱で成分が減る心配も少なく、吸収効率が高まります。
油と相性も抜群ですので、トマトを具材にした煮込み料理や炒め料理などは、生で食べるよりリコピンを効率よくとり入れるチャンス!
オリーブオイルなどで炒める一品などもおススメです!
その2:トマトジュース
リコピンは生よりも、すりつぶしてジュースなどの加工品にすることで、吸収率が3.8倍になるという研究結果があります。
また別の研究では、トマトジュースを飲む際、朝昼晩どの時間帯がリコピンの吸収率が高いかを調べたところ、朝が一番リコピンの吸収が良かったという結果も。
忙しい朝には、コンビニなどでトマトジュースをプラス!するのもいいですね。
栄養豊富なトマト!でも食べ過ぎには注意
トマトには、リコピンの他にもβ-カロテン、ビタミンC、ビタミンE、カリウムなど、実に多くの栄養素が含まれており、免疫力のサポート役としても優れています。
ところが、体を冷やす作用もあるため、一度に大量に食べ過ぎると胃腸の働きが弱まったり、便秘や下痢を起こしたりすることも。
1日1〜2個、ミニトマトなら10〜15個程度を目安としましょう。
いくら体によいからと言っても、食べ過ぎには気をつけたいですね。
トマトの「おいしい」ところ
うまみ成分はトップクラス!
日本人にとって、“うまみ”成分と言えば、昆布やかつおからとる出汁(だし)が基本。
実は、トマトにもうまみ成分が含まれていることをご存じですか?
それは、昆布にも多く含まれる「グルタミン酸」という成分です。トマトに含まれるグルタミン酸の多さは、野菜の中でもダントツ!
真っ赤に熟した方がグルタミン酸の量が増えることが分かっています。
大人も子供もトマト好き!好きな野菜ランキングの常連!
前の年(2020年)は、なんと!それまでの12年間、常に1位を守りぬいた「トマト」が4位に転落。
しかし、2021年に実施された調査では、本来の実力を発揮し75.0%の支持で堂々の1位返り咲きとなりました。
「子供が好きな野菜」調査でもトマトは56.5%の支持で、こちらは10年連続1位を獲得!
大人がトマトを支持した理由は、「おいしいから」「健康によいと思うから」「栄養があると思うから」の順であげられています。
また、子供は「おいしいから」「その野菜を使った料理が好きだから」と、やはりその「おいしさ」がお気に入りの理由のようです。
トマトは、大人にも子供にも大人気ということがわかりますね!
【参照】
2021年度 野菜と家庭菜園に関する調査
https://www.takii.co.jp/info/news_210819.html
一方、嫌いな理由にあげられるのは「食感・舌触り」「酸味」など。調理済なのか生食かでも、好き嫌いの差がありそうです。
加熱によって甘みが増すので、苦手な方も温かいお料理で頂いてみると印象が変わるかもしれませんね。
【参照】
エバラ 嫌いな野菜を嫌いな理由
https://www.ebarafoods.com/sp/asaduke/enquete/result3.html
好きな野菜ランキング上位でありながら、その一方で嫌いな野菜でもランクインしがちなトマト。
人によって好き嫌いがハッキリわかれるのも、その大きな特徴なのかもしれません。
まとめ
ハウス栽培のおかげで、今や年中食べられる身近な野菜、トマト。
生で食べたり、ジュースを飲んだり、トマトソースや煮込み料理に活用したりと、リコピン効果を最大限に取り入れましょう!
【参照】
カゴメ トマト大学
https://www.kagome.co.jp/company/nutrition-health/tomato-univ/