ジャンクフードと上手に付き合う方法

食事編

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仕事が忙しくて、食事をとる時間があまりない!といった時にもすぐに食べられて、お腹も気持ちも満たされて、お財布にもそこそこ優しいジャンクフード。
その簡便さゆえに、いけないと思いながらついつい利用してしまうこともありますね。
今回は「やめたいけどやめられない!」ジャンクフードについて上手な付き合い方をお伝えしていきます。

上手に付き合う「食べ方」があります。

そもそもジャンクフードとは?

栄養価のバランスを著しく欠いた調理済みの食品。
高カロリー・高塩分のものが多く、体に必要なビタミンやミネラル、食物繊維はあまり含まれないのが特徴です。
具体的には、ハンバーガー、フライドポテト、ピザ、インスタントラーメン、菓子パン、スナック菓子、炭酸飲料(加糖飲料)などがあてはまります。

別名、エンプティーカロリー(空っぽの栄養。カロリーは高いが体に良い栄養がほとんど含まれていないという意味)と呼ばれるほど「良いところのないもの」と考えられているのです。

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肥満や生活習慣病のリスク!

厚生労働省が行っている「国民健康・栄養調査」によると、特に40歳代から60歳代男性の肥満者(BMI25以上の人※)は30%を超え、3人に1人の割合が肥満、女性でも60歳以上では4人に1人が肥満だという結果でした。
食事調査の内容も含めて考えると、ジャンクフードや外食の利用が多い人ほど、肥満や生活習慣病率が高い結果となっています。
※BMIとは体重と身長から算出される肥満度を表す体格指数です。
 

海外ではジャンクフード税があるって本当?

世界的なジャンクフード依存による肥満対策として、肥満大国アメリカでは「ジャンクフード税」、デンマークでは「脂肪税」、ハンガリーでは通称「ポテトチップス税」などの導入が注目を集めました。
アメリカでは、病院での医療費が高く、全額自己負担です。
風邪の診察でも相場は200ドル!(約2万2000円)と言われているので、普段の食事でのセルフコントロールがとても重要となってくる訳です。

ストレスがたまると無性にジャンクフードが食べたくなる?

忙しい私たち現代人には、切っても切れないストレス。
ストレスがたまった時に食べる、ジャンクフードのたまらない幸福感・・・、刺激的ですよね。

ストレスがかかっている時は、脳が興奮している状態(交感神経優位)で、瞬時に外部からの刺激に反応できるように、身体が常に緊張してガチガチです。
さらには脳で分泌されるコルチゾール(別名:ストレスホルモン)という物質の働きで、身体にとても負担がかかる、言わば非常に「つらい状態」でもあります。

この「つらい状態」を身体では遺伝子的に危機的状態と判断し、生命維持をするためにエネルギーをため込もうと、高炭水化物(ピザやポテトチップス、菓子パンなど)を欲してしまうのです。

生活全体をもう一度見直してみる必要があるかもしれませんね。
 

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ジャンクフードと上手に付き合う方法

もはやジャンクフードを避けては通れない環境に生きているといっても過言ではない私たちの毎日。
無理やり止めるのではなく、適度な距離を保って上手にお付き合いしていくことも、ひとつの解決策。
できることからトライしてみましょう!

買い置きをしない。買う時は小さな小分けパックにする

目の前にモノがあって抑えるのはどんなに強固な信念をもっていてもツライこと。(そこにあることで必要以上に手が伸びてしまうこともありますね。)
特に、スナック菓子などは買い置きをしないこと。
また、購入の際には小分けパックのものを選ぶなども食べ過ぎ防止に有効です。
お店でお菓子コーナーの前を通らないことも地味に大切!

自分のご褒美として、月〇回までとマイルールをつくる

食欲は3大欲求のひとつ。
特にジャンクフードは依存性が高く、食べたい気持ちを抑えれば抑えるほど、かえって爆発してしまいます。
食べたい!と思うその欲求と無理に戦わず、「毎月〇日はジャンクフードの日」といったように、ご褒美や楽しみとしてコントロールするのも一つの方法です。
食べる時は罪悪感にとらわれず、しっかりエンジョイしましょう!

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代替品を利用する

今や、糖質オフなどの健康志向の食品の選択肢は本当に増えました。
大豆やこんにゃくのポテトチップスや、糖質オフのパンやお菓子など、自分の好みに合ったものを選ぶのもよいですね!
お勧めは、無塩のナッツや、70%以上の高カカオチョコ、寒天ゼリーやこんにゃくゼリー、アーモンドフィッシュなどです。

ストレスをため込まないようにする

これが一番難しい、と思う方も多いのではないでしょうか。
食べる以外のストレス発散方法を探すこと、できそうですか?

なかなか時間もないし、急に思いつかないという人は、小さい頃に夢中になったものを思い出してやってみるのもよし、近所の公園やベランダで10分だけでも風景を眺めるというのでもいいです。
ゆっくりお風呂に浸かる、誰かに話を聞いてもらう、それだけでも意外とスッキリすることもありますね。
まずは一歩踏み出してみてはいかがでしょう!
 

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まとめ

「ジャンクフードをやめたいけどやめられない!」その背景が分かると、対応策が考えられ、不安になることも少しは減りますね。
「これならできそうかな」と思うことがあれば、実践してみましょう。

【参考文献】
厚生労働省 国民健康・栄養調査
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kenkou_eiyou_chousa.html
保健指導リソースガイド
https://tokuteikenshin-hokensidou.jp/news/2014/003624.php
https://tokuteikenshin-hokensidou.jp/news/2013/003234.php
「なぜあなたは食べ過ぎてしまうのか」岡嵜順子著

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