知らず知らずにカラダにたまる、見えないアブラにご用心!

食事編

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皆さんはアブラのとり方に気を付けていますか?
ある調査によると、実は私たち日本人の脂質摂取量のうち、全体の約8割が「見えないアブラと呼ばれる、知らずしらずに体にとり入れてしまっている油とも言われています。
見えないアブラとはいったいどういうことなのか・・・?
カロリーが気になる人も必見!今回は「見えないアブラ」の正体、探っていきましょう。

見えないアブラにご用心!

気付かないうちにとり過ぎている!?「見えないアブラ」とは

植物油やバター、マーガリンなど、調理や味付けとして直接的に使うアブラは言わば「見えるアブラ」。
対して、「見えないアブラ」とは、肉や牛乳などもともと食品に含まれている脂肪分や、インスタント食品やお菓子など加工する段階で加えるアブラなど、手元にある食材や製品に既に含まれているアブラのことです。

カタチとして意識しにくく、コントロールもなかなか難しいので、気付かないうちにとり過ぎていることも・・・。
そんな「見えないアブラ」、とり過ぎてしまうと私たちの体にどのような影響があるのでしょうか?

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「見えないアブラ」が及ぼす体への影響は?

見えないアブラの中でも体への影響を考えた時、特に気を付けたいのは、主に肉類や乳製品に多く含まれる飽和脂肪酸(ほうわしぼうさん)というアブラ。
ちょっと難しい言葉ですが、分かり易く言うと「常温で固まっているアブラ」のことです。肉の脂身やバターは熱を加えない状態では、固まっていますね。
「見えないアブラ」の中には、この飽和脂肪酸が多く含まれています
※見えるアブラにも飽和脂肪酸が含まれていることもあります。

飽和脂肪酸をとり過ぎると、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)を増加させ、血管がもろく詰まりやすくなる動脈硬化を進行させると言われています。

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まったく食べない訳にはいかないけれど、意識して減らしたほうが体のためにはベターな選択
アブラ摂取の8割にも及ぶ「見えないアブラ」を減らすことで、不必要なアブラを体に入れないように、そして厄介な飽和脂肪酸のとり過ぎ防止にも踏み出しましょう!

 

 

「見えないアブラ」を意識して、余分なアブラをカットする3つのアクション!

1.せっかくなのでパッケージ裏面も見てみましょう!

菓子パンやインスタントラーメンのパッケージに記載されている栄養成分表示
コンビニやスーパーなどでは、商品を選ぶ際に袋の裏まで確認し、エネルギーだけでなく、脂質の数値も見る習慣をつけましょう。
脂質の多さを知れば、徐々に手をのばす商品も変わってくるはずです。

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2.みんな大好き!気持ちはわかりますが、お肉のアブラは程ほどに。

ウインナーやベーコンなどの肉の加工品は、全カロリーのうち、なんと7〜8割がアブラによるカロリー!食べ過ぎ注意です。

【食品中のアブラのカロリー】
◎ウインナー1本(17g):55kcal
→そのうちアブラは(4.8g):43kcal・・・全体の78%
◎ベーコン1枚(19g):77kcal
→そのうちアブラは(7.4g):67kcal・・・全体の87%
◎フランクフルトソーセージ1本(50g):149kcal
→そのうちアブラは(12.3g):111kcal・・・全体の75%

また、肉の種類や部位によってもアブラの量に差があるため、メニュー選びの際は意識して選びましょう。

【1食分で比べてみよう】
◎ハンバーグ(合いびき肉150g):40.4g つくね(鶏ひき肉150g):22.8g
◎ロースかつ(豚ロース肉90g):37.7g ヒレカツ(豚ヒレ肉90g):23.7g
◎牛カルビ(100g):42.4g 牛ロース(100g):26.4g

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3.ここは一歩引いて大人の選択。(どちらかと言えば)洋菓子より和菓子、菓子パン売り場はデンジャーゾーン!

ロールケーキやバウムクーヘンなど、洋菓子にはバターや生クリームが使われるため高脂質
菓子パンの中では、クロワッサンやデニッシュにバターが多く使われています。

【1食分で比べてみよう】
◎ロールケーキ1切れ(80g):16.3gカステラ1切れ(50g):2.3g
◎クッキー3枚(3枚21g):5.8g せんべい大1枚(1枚25g):0.3g
◎プリン1個(125g):13.4gヨーグルト(低脂肪加糖タイプ80g):0.2g
◎クロワッサン1個(40g):10.7gロールパン1個(30g):2.7g

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アブラという視点では、和菓子の方が良いと言えるかもしれませんが、おまんじゅうや大福などの甘い和菓子には砂糖が多く含まれます。
脂質だけでなくカロリー表示も忘れずにチェック、食べる量頻度こそ最も気を付けたいポイントです!

まとめ

アブラには気を付けていたのに、思いもよらずとり過ぎていることがあるとは驚きです!
体重の増加や悪玉コレステロールが高い原因として、思いあたる方もいるのではないでしょうか!?
見えないところにもたくさんの「アブラあり」、くれぐれも注意をおこたるべからず!

【参照文献】
・外食・コンビニ・惣菜のミニガイド 女子栄養大学出版部
・七訂 食品成分表 女子栄養大学出版部
・キューピーホームページ 油と健康
https://www.kewpie.com/education/information/oil/about/point04.html

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