仕事の疲れ、ちょっと溜まってきた・・・。
そんな時についつい手を伸ばしたくなってしまうのが「お酒」「ジャンクフード」「スイーツ」という人も少なくないのではないでしょうか?
そして、その「ついつい」が度重なって、気が付けばぽっこりお腹の自分がそこに・・・。
慌ててダイエットを試みるも、痩せないといけない!という「せねばならぬ」という思いからさらにストレスが重なってしまう、という悪循環に陥ってしまいます。
手っ取り早く暴飲暴食に走ってしまうその前に、ストレスとの向き合い方について考えていきましょう。
ストレスを回避!「考え方のクセ」見直してみませんか?
「ストレスマネジメント」って何をすること?
ストレスマネジメントとは、ストレスと上手に付き合っていくための考え方ややり方のことです。
今回は「考え方のクセ(思考パターン)」を少しずつ変えていくという方法をご紹介いたします。
目の前で起こっている出来事は変わらないのに、人によってとらえ方は様々。
その捉え方(受け取り方)、つまりはいつもの自分の「考え方のクセ」が時としてストレスを発生させる原因になってしまうことがあるのです。
例えば、仕事上のミスを指摘された際の捉え方で考えてみると、ミスを冷静に受け止め次に活かそう!と思う人もいれば、いつも失敗ばかりだ、と自分を過大に責めてしまう人もいるでしょう。
こういった「考え方のクセ」は、もともとの性格もありますが、これまでの経験が影響し作り上げられていくことも多いと考えられています。
具体的な対策をとらないと現状はなかなか改善せず、ストレスは増える一方となってしまいます。
そしてそのストレスが引き金となり、暴飲暴食の果てに、生活習慣病へというケースが実は少なくないのです。
体にかかる負担を思うと、その場しのぎで心のスキマを埋めてしまいたい、その衝動をグッと抑え、ストレスを抱えないように「考え方のクセ」に改めて目をむけてみましょう。
「ストレスを抱えこまない」考え方を身につける3つのポイント
【ポイント1】 まずは自分の「考え方のクセ」に気づく
嫌な出来事があった、ストレスを感じた、そんな時こそ自分の考え方を振り返るよい機会。
代表的な「考え方のクセ」の例としてここでは4つ挙げています。
自分にあてはまるかチェックしてみましょう。
嫌ことがあったら、紙に書き出してみるのも感情の整理につながります。
【ポイント2】 いつもの考え方を別視点からみてみる
ゆううつ、悲しさ、怒り、不安などのマイナスの感情を生みだす考え方に気づいたら大きな進歩!
次はその考え方を疑ってみる、もうひとつの視点(もう一人の自分)を作ってみましょう。
いつもの「考え方のクセ」が頭の中で始まったら、「え?本当にその考えってあっている?それってホント?」という、反論する別視点の自分を作り出してみるのです。
◎「白黒思考」のいつもの自分:ミスをしてしまった、もうこの仕事はすべてダメになってしまった。
→別視点の自分:これで本当に全部ダメになったのか? まだ自分がやれることがあるのでは?
◎「一般化しすぎる」いつもの自分:いつも絶対にあの人は(みんなは)自分のミスを指摘する。
→別視点の自分: 本当にいつもそうか?今回のケースは自分の認識やコミュニケーションの不足によるところも大きいのでは?
◎「マイナス思考」のいつもの自分:出来ない事ばかりだ、何も役立てていない・・・。
→別視点の自分:本当に出来ない事ばかりだったか?結果をだせなかったことは残念だが、上手くいったところもある。次に役立つ貴重な経験をすることができたのではないか?
【ポイント3】「考え方のクセ」を言いかえてみる
頭の中で起こってしまういつもの考えをポジティブに言いかえるというのも、一つの方法です。
最初は慣れませんが、やっていくうちに少しずつ気持ちが軽くなっていくのではないでしょうか。
・言いかえ例1:〇〇するにこしたことはない
・言いかえ例2:〇〇できたら嬉しいが、毎回そうなるとは限らない
「いつも」「必ず」「皆が」「私だけが」といった断定的な言葉も、できるだけ使わないように意識してみましょう。
まとめ
ストレスを発散するために暴飲暴食に走ってしまうケースは実に多く存在します。
ストレスへの反応を落ち着かせることが、ダイエット成功に結び付く近道と言っても過言ではありません。
ストレスの起こる環境を変えるのは難しくても、「考え方のクセ」は工夫次第!
これを機に自分の考え方をもう一度見直してみましょう。
【参考文献】
・今日から使える認知行動療法/福井至、貝谷久宣監修/ナツメ社
・人生の悩みが消える自問力/堀江信宏/ダイヤモンド社