良かれと思ったその行動が実は・・・、ダイエットを妨げる6つの行動

生活習慣編

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生活習慣編

カロリーは気にしているつもりだけど一向にやせない…、大幅に体重を落としたけれどリバウンドしてしまった・・・。
やせるための努力がなかなか結果につながっていかないのはとても残念なことです。
やせられない、やせたのにリバウンドしてしまった、そんな経験を持つ人には是非参考にしてほしい、ダイエットに良かれと思っていた行動の「実際の働き」について、改めてみていきましょう。

要注意!その行動がダイエットを妨げる!?

やせようとする行動がやせにくい体をつくっている!?

ダイエットはどうしても短期間で結果が出やすい方法を選びがちです。
ところが、体重が落ちやすい(結果が出やすい)と思っていたやり方が逆にやせにくい体をつくってしまったり、リバウンドの原因になったりしていることがあるのです。

 

1.糖質オフで逆に「やせにくい体質」に

糖質(炭水化物)は3大栄養素とも言われ、たんぱく質、脂質と合わせて、体に必要な栄養素です。

ダイエットのつもりで過度に糖質を制限したことで糖質が不足してしまうと、体は筋肉を分解してエネルギーとして使うようになり、(筋力低下から)代謝が低下、逆にやせにくい体質となってしまうのです。

その他、糖質不足は集中力の低下、眠気やだるさ、イライラなどの原因になります。

 

2.やせたい→だから食べない、のデメリット

やせたいあまりに、摂取カロリーを減らせるからと1日1食にしたり、断食(ファスティング)したりなど、食べない選択をしてしまうこともありますね。

ところが、空腹時間が長くなると、体から「エネルギーが足りない!何か食べなさい!」という信号が強くなり、食べたい欲求を我慢するストレスも加わって、暴飲暴食が止まらなくなる、という負のサイクルに陥ってしまうことがあります。

食べないダイエットはリバウンドの確率が高くデメリットも大きいのです。

 

 

3.カロリーよりも内容とバランス

「体重を落とす=カロリー制限」という発想から、「サラダだけ」「肉だけ」のような、食事を〇〇だけの単品に置き換えてしまうのも、結果的にやせにくい体の原因になります。

特定のものだけ食べるのは、栄養不足になるだけでなく、食事での満足感を得にくいので、何かのきっかけで食べることが止まらなくなり、リバウンドしてしまう可能性が高いのも特徴です。例えばカロリーの上限は守っているからと、菓子パンなどを食事代わりにしてしまうのも、栄養不足で代謝の悪化を招き、やせにくくなってしまいます。

4.短期間で大幅な減量はリバウンドが心配

例えば「1か月でー10㎏!」といった大幅な減量も大変危険です。

現在の体重の5%以上を落とそうとすると、体は危機を感じてホメオスタシス機能(体を正常に保とうとる機能)が働き、少ないエネルギー量でも生命を維持できるように、消費エネルギーを抑えて省エネの体をつくろうとします。一時は体重を落としても、食事量を少しでも増やしたりするとリバウンドしやすくなるのです。

 

5.高い目標が継続の妨げに

ダイエットの最初のころは高いモチベーションで厳しい食事制限やハードな運動をこなしていけるかもしれませんが、あまりに高い目標を課してしまうと、次第に辛くて続けられなくなってしまうこともあります。完璧を求めようとするほど、結果に結び付かない、その反動でリバウンドしてしまう、というケースも多くあるのです。

6.減量達成に満足、その後は・・・

目標を達成することは素晴らしいことですが、その後も日常的に継続していくことが肝心です。
体重を落とした高揚感でこれまでの積み重ねを完全リセットし元の生活に戻ってしまう、という人も少なくありません。

 

 

食事は減らすことよりも何を食べるか、の方がはるかに大事

ダイエットの取り組みで、やせやすく、リバウンドしにくい体を保つには、炭水化物たんぱく質脂質の3大栄養素をバランス良くとり入れることが何よりも大事で、確実、そして長く続けていける方法です。

◎しっかりと栄養補給、そして太りにくい炭水化物(主食)の食べ方は

とにかくご飯や麺だけでお腹をいっぱいにすることは避けましょう!
丼ものや麺類など単品でなく、定食や幕ノ内弁当などご飯以外に品数があるメニューがポイントです。
血糖値を上げにくくするためにも、まずはおかずから食べ始め、よく噛んでゆっくり食べるようにしましょう。

◎朝のたんぱく質補給

たんぱく質は(プロテインに頼らず)肉や魚、大豆製品、卵など様々な食品から補給するのがやせやすい体につながります。お肉は脂身の多い部分をできるだけ避ける方が良いですね。
朝にたんぱく質を補給できると午前中の基礎代謝が上がるので、朝食は卵や納豆、牛乳、豆乳などのチョイスが得策!

 

 

◎体に良い脂質の選択

肉の脂身や加工食品、お菓子類には飽和脂肪酸(ほうわしぼうさん)という、内臓脂肪の蓄積や動脈硬化のリスクになる油(脂)が多く含まれています。
できればお肉よりお魚(特に青魚)中心のおかずにすること。ジャンクフードやソーセージなどの加工食品を食べ過ぎるのは禁物です。同様に、生クリームやバターをたっぷり使っているケーキやクッキー、クロワッサンなどにも気をつけましょう。

 

まとめ

ダイエットは日々新しい情報が入ってきて、何をやったらいいのか分からなくなってしまうことがあります。
ですが、体のつくりや機能は変わることはありません。
迷った時や思う結果に結び付かない時こそ基本に立ち戻り、バランスの良い食事を意識することから始めてみてはいかがでしょうか。

【参考文献】
厚生労働省「日本人の食事摂取基準2020年版」
https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000586553.pdf
改訂新版栄養の教科書/医学博士中嶋洋子監修/新星出版社

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