きのこは近年ではヘルシーなイメージが定着して、ますます注目度が上がっている食材です!
今回は、きのこが持つ優れた働きやちょっと役に立つマメ知識まで、きのこの魅力をたっぷりご紹介いたします。
美味しくヘルシー!きのこの「うま味」満喫!
【導入編】きのこクイズ、〇×問題で基本情報をおさらい
Q1.きのこは低カロリーなので、ダイエットに向く食材である?
<答え:〇>
きのこ類はほぼ9割が水分で、脂質もゼロに近いので、低エネルギー食材の代表格!食物繊維もたっぷりと含まれ、たくさん食べても太りにくい食材です。
しっかりとした歯ごたえを楽しめるので、料理に使えば、噛む回数も増え、満腹感を感じることもできます。(消化のためにもしっかりとよく噛んで食べましょうね)
Q2.きのこを食べるときはしっかり洗う?
<答え:×>
きのこは、水で洗うと風味が落ちたり、水っぽくなったりなど食感が変わってしまうため、洗わない方がよい食材!
市販のきのこであれば、室内で栽培されていることが多く、汚れもあまり気にならないはずです。
もし、汚れが気になるようであれば、水に濡らして固く絞った布巾やキッチンペーパーなどで軽く拭くとよいでしょう。(例外として、なめこはぬめりの中に汚れが混ざっていることもあるため、ザルにあけてから水でさっと洗い流します。)
Q3.悪玉コレステロールを減らす働きが期待できる?
<答え:〇>
食物繊維には、水に溶けにくい性質を持つ不溶性食物繊維と、水に溶けやすい水溶性食物繊維があります。不溶性食物繊維には、主にお通じをよくする働きがあり、水溶性食物繊維には血糖値の上昇を抑え、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)の吸収を抑える働きがあります。
きのこには不溶性、水溶性いずれの食物繊維も含まれるので、日常的にきのこを食べることで、お腹の調子を整え、悪玉コレステロールを減らすことが期待できますね!
【なるほど編】きのこクイズ、働きはいろいろ、〇〇と言えばどのきのこ?
Q1.免疫力アップに効果的!な「βグルカン」を多く含むきのこといえば?
<答え:まいたけ>
βグルカンは食物繊維の一種。腸内の免疫細胞に働きかけて、免疫力を高める働きが期待できます。
炒め物や汁物にも重宝するまいたけで手軽に補給できますね!
Q2.サプリでも目にする疲労回復に効果的な「オルニチン」を多く含むきのこといえば?
<答え:ぶなしめじ>
オルニチンは肝臓の働きをサポートしたり、疲労物質を分解したりする働きがあるため、疲労回復に効果的。
オルニチンはしじみに多いことで知られていますが、実はしめじにも多く含まれ、しじみの約5倍も多く含まれています!
Q3.丈夫な体づくりに欠かせない「ビタミンD」が多いきのこといえば?
<答え:きくらげ>
ビタミンDには、骨に必要なカルシウムの吸収を助け、骨を強くする働きがあります。
ビタミンと聞くと野菜に多いイメージですが、ビタミンDは野菜にはほとんど含まれず、魚類やきのこ類に多く含まれます。食感も楽しめるきくらげは、油との相性もバツグン!炒め物はテッパンですね。
食卓にもっときのこを!おいしい食べ方、使い方!
【その1】うま味成分の相乗効果!
きのこには料理の味を左右するうま味成分が多く含まれていて、特にエリンギのうま味の強さは、なんと昆布の22倍も!
うま味成分は単独よりも、他の種類を組み合わせると飛躍的に強くなります。
きのこを何種類か組み合わせて使うことでさらにそのうま味を楽しめるので是非お試しください!
【その2】うま味成分をまるごといただく
うま味成分が豊富なきのこ類は、汁に入れればそのままおいしい出汁に。
また、きのこに含まれるビタミンB群やカリウムは、水に溶け出しやすい成分。汁物で食べれば、溶け出た栄養もくまなくとることができますね。
【その3】いつでも、どこでも手軽にきのこを活用!冷凍保存のススメ!
きのこに多く含まれる食物繊維は、加熱や冷凍しても壊れにくい成分。
また、冷凍することによってうま味を作り出す酵素が働き、加熱した時にさらにうま味や香りが増すので、冷凍保存はおススメなのです。
冷凍のコツは、新鮮なうちに冷凍すること、そして解凍せずにそのまま汁物や炒め物に使いましょう!
食物繊維以外のビタミンやミネラル分も保つことができます。
まとめ
きのこは年中手に入り、比較的価格も安定していて家計にありがたい食品!
冷凍したり、種類をいくつも使ってうま味を引き出したりと、アイデア次第で毎日の食卓に大活躍するマルチプレイヤーです。
きのこパワーを上手に引き出して美味しさと健康を手にしましょう。
【参照文献】
日本食品標準成分表2015年版(七訂)
ホクト株式会社HP きのこ総合研究所
https://www.hokto-kinoko.co.jp/corporate/kenkyu/sekainokenkou/