むしろやる気はないほうがいい?「習慣化」はじめの一歩!【目標設定編】

生活習慣編

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「これを続ければ、〇ヶ月後には引き締まったカラダを手に入れられるぞ!」とダイエットを決意してみたものの・・・結局3日と続かなかった・・・。
そんな経験、誰にでもありますよね。

やみくもに「とにかく気合で頑張ろう」という思いだけでいろいろチャレンジしてみても、やっぱり続かない。
その挫折感は、それ自体が大きなストレスになります。
そして、その体験から次に同じことをする時に「前回うまくいかなかったし、辛かったから、もうやりたくない」という負の感情を引き寄せてしまう、なんてこともあるはずです。

実は「ある行動を続けることができる」=「習慣になる」ということの出発点は、「やる気」とはまったく別の視点、むしろ「何も考えていない」ということから逆算したほうが良いことがあるのです。

今回は日常の様々なシーンでも使える「習慣化」、そのはじめの一歩として目標設定についてみていきましょう。

最初が肝心!はじめ方にはコツがある!

強い意志がないと行動が続かない?

私たちは1日の中で「やるか、やらないか」「これはどっちにしようか」など何かを決めたり、選択したりすることを知らず知らずのうちに繰り返しています。

何かを判断して決める、計画や目標を推し進める力を『意志力』といいます。
実はこの意志力は人によって、容量(大きさ)が決まっているのです。
何かの決定や選択を迫られる機会が多く、頻繁に「意志の力」を使っていると、知らず知らずに疲弊して、思考停止状態やストレスの元となってしまうのです。

何かを続けていこう!と思ったら、強い意志の力で行動するというよりは、むしろできるだけ意志力を使わないようにすることのほうが実はずっと重要です。
意志の力を使わず行動に結び付けるのが無意識の行動、つまり「習慣」です。
行動を「習慣」にするメリットはまさにこの点にあります。
どうせなら、体に良い行動を「意志力」を消耗することなく実践できたほうが良いですよね

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意志力を使わずよい行動を身につけるための目標設定のステップ!

自分にとって大きな負荷がかかる行動を習慣にするには相応の時間がかかります。
運動のできない人や嫌いな人が、いきなり「週末にジョギングを1時間する」という目標を立てたとしても、それを習慣として日常的にこなすまでの道のりは険しく、それこそ3日坊主で終わってしまいかねません。
これは、意志が弱いというのではなく、現状での目標の立て方が間違っているから
まずは驚くほど簡単なもの、「これぐらいだったら、今すぐできそう!」という小さな行動を目標にしてスタートすることが大切なのです。

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目標設定が肝!習慣化への3ステップ

【ステップ1】まずは「なりたい自分」の明確化!

何のために習慣を身につけるの?

自分がどうなりたいのか?「何のためにこの習慣を身につけたいか」と具体的に考えることがよい習慣を身につける出発点です!
・例:禁煙したい→「自身の健康を手に入れるために」「家族とのコミュニケーションを大事にするために」
・例:早起きしたい→「朝活して色んな人に出会いたい」「朝食をゆっくり落ち着いて食べたい」

「何のために」=「なりたい自分」が明確であればあるほど、行動がぶれにくく、習慣として定着しやすくなります。

【ステップ2】スモールスタートで目標設定

やりたいこと、できること

次になりたい自分に近づくための「習慣化したい行動」を決めましょう。
選ぶ基準は2つだけ!
1.それをやりたいか?やりたくないないか?
2.それができるか?できないか?

できないことをやってもなかなか続きにくい、そしてやりたくないことを無理やりやっても「意志力」を使い果たして疲れてしまいます。
まずは「今すぐにでもできそうな小さな行動」を毎日の目標としてあげてみましょう
・例:スクワットを1日1回!
・例:読書を1日1ページ!

「今すぐにでもできそうな小さな行動」を繰り返し続けていくことで、小さな成功体験が積み重なっていきます。その成功体験は「自分にもできる」という自信をもたらし、さらによいサイクルが生まれます!

【ステップ3】行動を記録していこう!

できたの記録

習慣化を目指す際は、まずその結果よりもやったか、やらなかったかに注目
ルーチン化して続けていくことが大切です!
「できた」or「できなかった」を記録に残していくと習慣として定着しやすくなります。
・例:紙のカレンダーに〇×(できたorできなかった)を書いて、7割できたらOKとする!
・例:習慣化アプリなどは積極的に活用!

記録をするという行動が継続できているということ、それ自体も「小さな成功体験」です!
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あの手この手が効いてくる!継続のための工夫あれこれ

「すぐできる行動」と言っても、続けていけば、どうしてもできない日ややりたくない日もあるはず。
そんな対処も前もって決めておくと安心です。

〇臨機応変に「代わりにこれでOK」で失敗回避

できなかった時の代わりの行動を決めておくのは「できないときがあったからもうやめた」を回避するよい方法です。
・例:朝1時間早く起きて勉強する→起きられなかったときは、お昼休憩に20分勉強でOK
・例:毎日10分のウォーキング→雨の日はお部屋ストレッチでOK

〇がんばった自分に「ご褒美ルール」で満足感を!

行動を起こした時にちょっとした欲求を満たすことができる「ご褒美」を効果的に用いると、習慣化しやすくなります。
・例:1週間早起きを頑張れた→週末に美味しいランチを食べる

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まとめ

小さな行動をまず「習慣化」してみる。
その小さな行動には皆さんの毎日の生活に大きな変化をもたらす可能性が秘められています!
根性論で自分を追い詰めることからはもはや卒業!
まずは毎日続けられる目標設定でよい習慣の定着を目指してみましょう!

【参考文献】
今日から使える認知行動療法/福井至、貝谷久宣 監修/ナツメ社
習慣の力/チャールズ・デュヒッグ著、渡会圭子 訳/講談社

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