赤ワインと言えばポリフェノール、トマトと言えばリコピン!
テレビなどで紹介されると一気にブームとなり、その商品が品薄になった時期もありましたね。
しかし、一時のブームではなく、ポリフェノールやリコピンを始めとする“ファイトケミカル”は今も研究が進み、様々な健康効果があると注目されています。
見逃せない!野菜のチカラ
ファイトケミカルって何?
ファイトケミカルとは、植物が紫外線や害虫などから身を守るために作り出した色素や香り、辛み、苦みなどの成分のこと。
夏野菜の代表であるトマトやナスは、夏の強い紫外線から身を守るために備わった色なのですね!
“ファイトケミカル”は必ず必要な栄養素ではないものの、様々な病気の予防やアンチエイジングに効果が期待できるとして注目されています。
ファイトケミカルの抗酸化力
私たちの体は、鉄が錆(さ)びるのと同じように、放っておくと次第にさびて(酸化して)、体全体や血管の老化につながり、生活習慣病やがんのリスクも心配されます。
また、年齢と共に気になってくる加齢臭・・・。
実は加齢臭の原因の一つが、体内の脂肪分(コレステロールや中性脂肪)が酸化された過酸化脂質(かさんかししつ)だと言われています。
全身に様々な悪影響を及ぼす酸化!この酸化を防ぐ抗酸化力こそが、ファイトケミカル最大の働きなのです。
加齢臭と食事との関連については、食事からとる脂肪分を減らすことももちろんですが、ファイトケミカルを含む食品を増やすこともその予防につながります。
抗酸化のパワーをとり入れよう!
ファイトケミカルを含む主な食品
現在発見されているファイトケミカルは約1500種類!とも言われ、ほとんどの植物に含まれていますが、ここでは色に着目してみましょう。
・赤色:リコピン、カプサンチンなど
(トマト、スイカ、赤ピーマン、唐辛子など)
・緑色:クロロフィルなど
(ほうれん草、モロヘイヤ、ブロッコリー、ピーマンなど)
・黄色:βカロチン、ルテインなど
(人参、かぼちゃ、トウモロコシなど)
・紫色:アントシアニンなど
(ナス、ぶどう、ブルーベリー、シソなど)
ファイトケミカルを上手にとり入れるには?
まずは単一の野菜に偏らず、いろいろな野菜を取り入れたいですね!
サラダばかり選んでいると、キャベツやレタスなど色の薄い野菜に偏りがちです。
居酒屋ではトマトスライスを、スーパーやコンビニではほうれん草のおひたしやかぼちゃの煮物など、赤や濃い緑色の野菜を積極的にプラスしてみましょう!
ファイトケミカルは特定の種類をたくさんとるよりも、いくつかの種類を組み合わせてとることで相乗効果が期待できます。
まとめ
ファイトケミカルの中には、サプリメントとして販売されているものもありますが、なるべくそういった物に頼らずに、楽しんで様々な色の野菜を組み合わせた食事を目指したいですね!
【参照文献】
健康長寿ネット ファイトケミカルとは
https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/eiyouso/phytochemical.html