忙しい時も、そうでなくても、ついつい立ち寄ってしまうコンビニ。
毎日の御用達として、ランチに、気分転換のおやつに、夕食のおつまみを調達など、いろいろと重宝しますね。今回は特に「疲労回復」に注目し、コンビニ食の組み合わせや、日常的に選びがちなコンビニ食の落とし穴とも呼べる注意点などご紹介いたします。
疲れた時こそ!コンビニ食の◯と✕
肉体疲労の回復を狙うなら「タンパク質をしっかり補給」・・・なのですが【昼食編】
コンビニ食の惜しい!組み合わせ
×:「卵サンド+ツナマヨおにぎり」
肉体疲労には、糖質とタンパク質両方の補給が必要です。
ただし、卵サンドやツナマヨおにぎりは要注意!マヨネーズで和えてあるため、高脂質高カロリー。
また、おにぎり+サンドイッチ、ラーメン+おにぎりといったダブル炭水化物の組み合わせは、肥満の元となるためできれば避けたい組み合わせです。
カロリーもちょっと気にして、疲労回復にこんな組み合わせ!
〇:「梅干しおにぎり+豚しゃぶサラダ」
まずは、体や脳を動かすエネルギー源となるご飯や麺類で糖質を補給。梅のおにぎりなら梅干しに含まれるクエン酸が疲労回復をサポート。
また、豚肉には代謝を助けるビタミンB1が多く含まれ、疲れた時にはおススメの食材です。
〇:「トマトソースのパスタ+鶏むね肉サラダ」
トマトに含まれるリコピンは、体の酸化を防ぎ、アンチエイジング効果も期待できます。組み合わせるなら、タンパク質が補給できるサラダがおススメ。
また、鶏むね肉や鶏ささみには、イミダゾールペプチドが含まれ、疲労回復効果が期待できます。
鶏肉はヘルシーだよね、サラダもつけているし・・・【夕食おつまみ編】
コンビニ食の惜しい!組み合わせ
×:「から揚げ+ポテトサラダ」
揚げ物を夜遅い時間に食べると体に脂肪がつきやすいため、夕食ではできるだけ控えたいところです。
そして、サラダとは言え、ポテトサラダやマカロニサラダは、じゃがいもやマカロニに糖質が多く、さらにマヨネーズで和えてあるため、サラダの中では高カロリー高脂質。
居酒屋メニューとしては定番の2品ですが、日常的には避けたい組み合わせと言えるのです。
1日の疲れをいやして明日の活力を生む、こんな組み合わせ!
〇:「焼き鳥+タコとブロッコリーのサラダ」
から揚げよりも焼き鳥の方が揚げていない分カロリーカット。タコ、イカ、エビなど甲殻類に多く含まれるタウリンは、疲労回復を助ける成分であるため、疲れている時にはおススメの食材です。
〇:「納豆巻き+蒸し鶏と10種野菜のサラダ」
ご飯ものを食べたい時は、納豆巻きがおススメ。酢飯の酢には、クエン酸が含まれ疲労回復に効果的です。また、納豆でタンパク質も同時補給できますね。
コンビニには、「10種野菜のサラダ」や、「1日に必要な野菜の半量がとれるサラダ」など、健康志向のサラダが豊富!
サラダチキンや豆腐が入ったサラダは、「タンパク質がとれる」とうたってあるので、目的に合わせて選べるとよいですね。
疲れたときにはやっぱり甘い物・・・も考えもの【間食編】
コンビニ食の惜しい!組み合わせ
×:シュークリーム+コーヒー
脳が疲労すると、脳のエネルギー源であるブドウ糖を欲するため、シュークリームやチョコレートなど甘いものが欲しくなります。しかし、糖分の摂り過ぎは疲労回復には逆効果になる場合も・・・。
甘い物を食べると血糖値が上がり、一時的に満足できますが、その後インスリンの働きで、血糖値が急降下。血糖値の急激な上昇と下降は「血糖値スパイク」と呼ばれ、肥満だけでなく日常的な疲れや眠気、やる気が出ないなどの症状につながることもあります。
ちょっと一息!気持ちの切り替えに効く、こんな組み合わせ
〇:コーヒー+高カカオチョコレート
コーヒーの香りにはリラックス作用があり、疲労感を軽くする働きがあります。
また、カカオ72%、95%など、カカオの含有量が高いとされる高カカオタイプのチョコレート。これらに多く含まれるカカオポリフェノールには、体の酸化を防ぐ抗酸化作用があり、脳の活性化も期待できると言われています。
〇:コーヒー+ミックスナッツやアーモンドフィッシュ
ナッツ類に多く含まれるビタミンEは疲労回復をサポート。特に、小魚とアーモンドが一緒に入っているアーモンドフィッシュは、小魚(かたくちいわし)からカルシウムも一緒にとれるためおススメです。
まとめ
身近なコンビニには、選び方次第で疲労回復をサポートするメニューが盛りだくさん!
使われている食材や成分表示などを参考に、上手に選びたいですね。
参考文献
改定新版 栄養の教科書 中嶋洋子監修 新星出版社