お世話になっています!卵大百科

食事編

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様々な料理やスイーツにアレンジ自在で、身近な食材と言えば卵!
タンパク質豊富で完全栄養食品と言われる一方、コレステロールを上げるから食べない方がよい、など様々な情報も飛び交っています。
今回は、卵にまつわるウワサついて、是非知ってほしい卵の豆知識をお伝えいたします!

やっぱりスゴイ!たまごのチカラ。

卵の栄養と見逃せない3つのメリット

卵に含まれる栄養と言えば、代表的なのがタンパク質。
卵1個あたりに、約6gのタンパク質が含まれています。(納豆1パック:約8g 牛乳コップ1杯:約7g)また、タンパク質を構成するアミノ酸のバランスもよく、質の良いタンパク質と言われる理由がここにあります。

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1.疲労回復やダイエットの味方に

疲れやだるさを感じているとき、身体はタンパク質を消耗しやすい状態になっています。
タンパク質は筋肉や血液、ホルモンなどの素となるため、しっかりととり入れることで体の調子を整え、疲労回復を促す働きが期待できるだけでなく、筋肉の強化にもつながます。また、代謝が上がることで太りにくい体質づくりにも役立ちます。

2.老化予防や免疫力アップ

卵に含まれる必須アミノ酸「メチオニン」は抗酸化作用を持ち、老廃物の排出を促し免疫力を高める働きがあります。
また、免疫力アップや若々しい細胞を保ち老化予防にもつながるビタミンAやビタミンEも含まれています。

3.記憶力アップ

卵黄に含まれるコリンという栄養成分は、脳を活性化し、記憶力や学習能力アップに役立つことが知られています。最近では、認知症予防への関与も期待されており、注目を集めています。

卵は、ゆで卵や目玉焼きなど調理も簡単で、手軽に食べられることも大きな特徴!
朝食のタンパク質源としても重宝しますね。

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メリットを活かす、卵の上手な食べ方について

生卵で食べるメリットは?

卵に含まれるビタミンB群(代謝を助ける)レシチン(脳を活性化させる)は、熱に弱いため、生で食べることで効率よくとることができます。
ただし、ビタミンB群の一つであるビオチンは、生で食べると白身に含まれるアビジンという成分の影響で吸収が阻害されてしまいます。生卵を一度にたくさん食べるのは控えましょう。

また、生卵はサルモネラ菌など細菌感染が心配な場合もありますので、生で食べるのであれば新鮮な卵を選びたいですね。

加熱して食べるメリットは?

風邪気味や食欲がない時には、半熟卵や温泉卵がおススメ。
固ゆで卵や生卵に比べ、消化吸収にかかる時間が1時間も違うと言われ、胃腸への負担を抑えることができます。
風邪の時には卵粥が良いと言われますが、理にかなった食べ方なのですね。

また、生卵のところでお伝えしたように、爪や髪の健康に深く関係しているビオチンは、加熱することでアビジンの影響を抑えることができるため、無駄なく取り入れることができます。

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それってホント?卵に関するQ&A

卵にまつわる疑問はいろいろあるけど、それってホント?
その真相を解明していきましょう!

Q1.1日1個までなら食べてもよい?

答えは「YES!」

1日1個程度であれば、毎日食べても良い(※)と言われています。
卵は他の食品に比べ、コレステロールが多いものの、最近の研究ではコレステロールの多い食品を食べても、血液中のコレステロール値には影響が少ないと報告されています。
その他に、卵を1日1個毎日食べると、脳卒中や心筋梗塞などのリスクが低下するとの研究結果もあります。

ただし、卵は単品で食べるだけでなく、パンや洋菓子、マヨネーズ、フライなどの料理に入っているなど、知らず知らずのうちに、食べ過ぎていることも・・・。
マヨネーズをよく使う、洋菓子をよく食べる人卵のとりすぎにも気を付けましょう。

※食事からとるコレステロールが、血液中のコレステロール値に影響する体質の人もいるため、悪玉コレステロール値が高い人、コレステロールを下げる薬を飲んでいる方は、主治医に相談してみてください。

Q2.茶色い殻の方が栄養価が高いってホント?

答えは「NO!」

殻の色は、白色(白卵)、薄いピンク色、茶色(赤卵)などがあります。
赤卵は少し値段が高いため、栄養価が高いというイメージもありますが、実は、栄養価とは無関係
卵の殻の色は、親鶏の品種で決まります。

羽の色が白い鶏は白卵を、羽の色が茶色い鶏は赤卵を、白と茶色を掛け合わせて作られた品種はピンク色の卵を産むのです。
では、なぜ赤卵の方が比較的高めの値段なのか?
それは、茶色い鶏は体が大きめで食べるエサの量が多いこと、白い鶏に比べて産卵量が少ないことなどが理由としてあげられます。

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Q3.黄身の色は濃い方が栄養価が高いってホント?

答えは「NO!」

黄身の色はエサによる違いからくるもので、栄養価とはほぼ無関係なのです。
エサにトウモロコシやパプリカが多く配合されていると、黄身の色が濃くなり、お米が多く配合されると、黄身が白っぽくなるとのこと。
中には、黄身の色を濃くするために、エサに着色料が配合されている場合もあるため、注意が必要です。

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まとめ

知っているようで知らない卵の真実!
身近な食材であり、食べ方のバリエーションも豊富な卵。今までのイメージや古い情報に惑わされず、手軽にとれるたんぱく源として、これからも程よく取り入れたいですね。

【参照文献】
保健指導リソースガイド 
卵を食べると心筋梗塞や脳卒中のリスクが低下するという報告
http://tokuteikenshin-hokensidou.jp/news/2019/008085.php
キューピー株式会社HP 卵でおいしく健康
https://www.kewpie.com/education/information/egg/health/

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