日常動作に欠かせない「股関節」をストレッチで柔らかく!

運動・身体活動編

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歩く、階段を上がる、しゃがむ、立ち上がるなど、日常生活の様々な動作にかかわる股関節。
股関節がかたくなると、動かせる範囲が狭くなり、ちょっとした日常の動きに支障がでることもあります。
柔軟性を高め、動きをよくするストレッチをとり入れて股関節のメンテナンスをしてみましょう。

股関節を柔らかく。

股関節がかたくなる原因は?

股関節は、上半身と下半身をつなぐ要となる関節。
股関節の形状は、骨盤のくぼみに、太ももの骨(大腿骨)の上部がはまり込む形になっていることから、足を上下するだけでなく、足を開いたり回したりと様々な動きを可能にしています。

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では、なぜ股関節がかたくなってしまうのでしょうか・・・?
実は年齢のせいだけではないのです。

こんな習慣、注意しましょう。

・長時間のデスクワーク
・運動不足
・歩く姿勢の悪さ(ずり足、ドタバタ音を立てて歩くなど)
・足を組んで座る

股関節の柔らかさは、言い換えると関節の動く範囲(可動域)が広いということです。
運動不足やデスクワーク中心の生活で、股関節を動かす機会が減ると、股関節周辺の筋肉が凝り固まり、また、悪い姿勢が習慣になっていると、股関節に負担がかかっていることが考えられます。

股関節をほぐすストレッチ5選

股関節を動かす時は、関節につながる太もも前側後ろ側内側お尻腰のインナーマッスルなど様々な筋肉が関係しています。
それぞれの筋肉をほぐし、股関節を柔らかくするストレッチをご紹介しましょう!

1)太もも内側

・あぐらの姿勢で、足の裏をくっつけて座る
・両手で足を持ち、できるだけ股関節に近づける
・背筋を伸ばした状態で、ゆっくり体を前に倒す
※猫背にならないようにし、おへそを床に近づけていくイメージ
余裕があれば、両膝が浮かないよう床に近づけましょう。

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2)太もも内側~太もも裏

・あぐらをかいた姿勢から右足を右斜め前に伸ばす
・左足は曲げた状態で、足裏を右足の股関節に近づける
・背筋を伸ばして両手を右足太ももの上に置き、体を右足に近づけるように倒していく
※背中が丸まらないようにし、おへそを右足に近づけるイメージ
・反対側も同様に行う

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3)腰全体

・仰向けに寝る
・両膝を抱え込んで、胸の方へ引き寄せる
・後頭部から背中は床につくようにし、腰からお尻が伸びていることを確認する
※膝が開かないように注意

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4)股関節後ろ側~お尻

・仰向けに寝る
・右足の膝を曲げて両手で膝を抱え、ゆっくり胸に近づける
(左足は伸ばした状態)
・反対側も同様に行う

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5)太もも前

・左側に横向きに寝る
・右膝を曲げて右手で右足のつま先を持つ。反対の手は上に伸ばして体を支える
・つま先を後ろに引き、足の裏をお尻に近づける
※膝が上に上がらないよう床と平行にする
・反対側を向き、左足も同様に行う

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ストレッチのポイント
◎どの種目も10~20秒かけてじっくり伸ばす
◎伸ばしている部位を意識
◎呼吸を止めない(息を吸って吐きながら伸ばす)
◎痛みを感じる時はやらない

 

 

日常で意識したい、股関節の動き

1)歩き方

歩幅が狭く、ずり足で歩く人は、股関節をしっかり動かせていない傾向があります。
また、ドタバタ足音を立てて歩く人は、足を着地させる時、股関節に負担がかかっていることも・・・。
そこで、足の付け根から足を前に出すイメージを持つつま先でけり出して、かかとから着地する、など股関節を正しく動かす歩き方を意識しましょう。
 

 

2)階段を使う

足を上げ下げする時に、股関節の動きが大きくなります。
エスカレーターやエレベーターをなるべく使わず、階段を使う意識を持ちたいですね。
 

 

3)座りっぱなしにならない

長時間同じ姿勢をとっていると、股関節に負担がかかります。
デスクワークの時は、意識的に立ち上がり、時々席を立って歩くことを意識しましょう。
また、足を組んで座るのはNG!片方の股関節に負担がかかります。

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まとめ

股関節の柔軟性を高め、動きをよくするには、日頃から股関節を動かす意識を持つことが大切。
できるだけ歩いたり、階段を使ったり、股関節ストレッチを習慣にして、動きのよい股関節を維持しましょう!

【参照文献】
ストレッチ・メソッド 谷本道哉・石井直方著/高橋書店

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