無意識は危ない!「座りすぎ」を解決するアイディア

運動・身体活動編

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運動・身体活動編

気が付けば、3時間一度も立たず座り続けている・・・なんてことはありませんか?
長時間のデスクワーク、テレビやスマホの見すぎなど、現代人は1日の中で座って過ごす時間が増えています。
この座りすぎが招く「健康リスク」、見過ごされがちですが、体にも心にも影響をあたえる大きな問題となっています。
改めて意識したい「座りすぎ」の日常、その予防と対策をみていきましょう!

見直してみましょう。「座りすぎ」注意予報

日本人は世界一座りすぎ!?

オーストラリアの研究機関が行った調査では、日本人の成人の平均座位時間が世界20か国中、もっとも長い1日420分(7時間)ということがわかりました。気づいたら、2~3時間の間に1回も立っていないという人も意外と多いのではないでしょうか。
運動不足というのは感じるけれど、座りすぎが健康に良くないという認識は薄いのかもしれません。

座りすぎはこんな危険が

長時間座り続けることによって、血流が悪くなったり、筋力が低下したりして、その積み重ねが様々な健康リスクを招いてしまうことがわかっています。
1日9時間以上座っている成人は、7時間未満の成人と比べ、糖尿病のリスクが2.5倍高くなるという研究結果が知られています。また、1日12時間以上座っている人は6時間未満の人と比べ、メンタルの不調が約3倍も多いという結果もみられました。
身近なところでは、腰痛、肩こり、足のむくみなどの症状が現れることもあります。

【座りすぎが招く主な健康リスク】
・身体への影響:肥満、糖尿病、高血圧、心筋梗塞、脳血管疾患など
・脳への影響:認知症、記憶力低下など

 

 

座りすぎ対策

ついつい座っている時間が長くなってしまう毎日、やはりしっかりと意識して対策をとる必要性があるようです。
段階を追ってすこしずつ身に付けていくようにしましょう!

【1】いつもの自分、どうですか?

まずは自分の座位時間がどれくらいか測ってみたり、計算してみたりしましょう。
まずは座りすぎの自分に気づくこと。
いつ、どこで、どんなタイミングで、1日や1週間の行動を振り返ってみるとよいでしょう。

【2】日常生活でできる予防策を探してみよう

30分に1回立ち上がり動くと、座りすぎによる健康リスクを軽減するといわれています。
毎日の中にとり入れられる、自分に合った方法を探すのが優先!
「忙しくてできないのでは・・・」と思う前に、これからの自分のためにも、ここはちょっと意識を変えて考えてみてはいかがでしょう!
 

 

【会社や在宅勤務での活用例】

・時にはメールや内線を使わずあえて歩いて行く(コミュニケーションにもなりますね!)
立って仕事をする、スタンディングデスクを利用する(時々かかと上げ下げすれば、むくみ解消)
・座っている時間が長いと教えてくれるアプリや時計を活用する
・電車やバスは座らない(お尻に力を入れれば、ヒップアップにも!)
・しっかり水分補給をして1時間に1回はトイレに立つ(余分なものはしっかり出すのが健康への近道)

<どうしても立てない時>
上半身をひねる、肩の上げ下げ、首を回す、かかと上げ下げ、ふくらはぎをもむなどで、血流をよくしましょう。同じ姿勢でいることは血流を悪くし、肩こり、腰痛の原因にもなります。
【プライベートでの活用例】

・たまには立ってテレビを見る(その場足踏みをすれば、運動不足解消にも!)
・食後はできるだけすぐ片づける(血糖値急上昇を防いで、肥満予防抜群!)
・ネットショッピングよりも買い物に出かける(意外な発見があるかもしれませんね)
・車より徒歩や自転車を活用(ガソリン代の節約やSDGsにもなります)
片足立ちで靴下やズボンをはく(バランス感覚を磨くトレーニングにもなります!)
 

 

【3】始める&周りを巻き込む

一気にやろうとすると続かないのが、人間の習慣化の難しいところ。
今すぐにでもできそうなことを1~2つ見つけて、まずは1か月試してみましょう。
自分の環境やスケジュールにマッチしないな?と思ったら見直して再スタートをきる潔さも大切です。

「座りすぎはいけないらしいよ」と会社の人や家族を巻き込んでみるのも良いでしょう。
こんなことをやっている、こんなアプリやグッズをみつけた!という情報共有は、仲間意識などが芽生え、コミュニケーションにもつながりますね。

まとめ

仕事中に限らず、生活全般で注意したい「座りすぎ」。たがが「座っているだけ」と思わず、今日の座りすぎが1年後の健康リスクにつながっているとイメージできるようになるといいですね。

【参考文献】
e-ヘルスネット(厚生労働省)
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/exercise/s-09-001.html
アクティブガイド(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002xple-att/2r9852000002xpr1.pdf
スポーツ庁 Web広報マガジン DEPORTARE
https://sports.go.jp/special/value-sports/7.html
公益財団法人 明治安田厚生事業団
https://www.my-zaidan.or.jp/health-watch/detail.php?id=8b7291470c66660f7d75299914329125&tmp=1563931216

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